このブログの記事は、AIが下書きを書いて、人が公開前に直しています。40本以上をその流れで出してきて、はっきり分かったことがあります。読者が「なんかAIっぽい」と感じる文章の正体は、才能や心の問題ではなく、数えられる「癖」の集まりだということです。
うちでは、その癖を7つに分類して、公開前のチェックリストにしています。この記事では7つの癖の中身と、直し方、チェックの手順をそのまま公開します。AIで文章を作り始めて「そのまま出すのは気が引ける」という方が、今日から自分の手で直せるようになるはずです。
「AIっぽさ」の正体、7つの癖

まず言葉の癖が4つ。①決まり文句——「いかがでしたか」「〜と言えるでしょう」「〜してみてはいかがでしょうか」。②中身のない強調——何が・なぜ大事かの説明がないまま繰り返される「重要です」「大切です」。③翻訳調——「〜することが可能です」「〜する必要があります」が続く英語直訳のような文。④飾りの多用——絵文字、「!」の連発、画面が黒くなるほどの太字。
次に構造の癖が3つ。⑤箇条書き過多——本文より箇条書きが多く、説明まで箇条書きに詰め込まれている。⑥段落の金太郎あめ——どの段落も同じ長さ・同じ構造(説明→例→まとめ)で、どこを切っても同じ顔が出てくる。⑦網羅しすぎ——読者に関係ない選択肢や注意点まで律儀に全部並べる。
7つとも、AIの「仕様」ではありません。見つけたら直せる、ただの癖です。
直すと、こう変わる

ありがちな下書きの締めくくりは、こうなっています。
この方法を活用することで、業務を効率化することが可能です。 これは非常に重要なポイントです。 いかがでしたか? ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
直すと、こうなります。
この方法なら、集計にかかっていた時間をほかの仕事に回せます。 最初の一覧化だけで効果が出るのは、時間を食う正体が「集めて揃える」作業だからです。 まず、今週の報告書1本で試してみてください。
やったことは3つだけ。翻訳調をふつうの言い方に開く。「重要です」の代わりに理由を1行書く。決まり文句の代わりに、次の行動で締める。内容は同じでも、読み心地は別物になります。
私の公開前チェック、4ステップ

1つめ、機械チェック。決まり文句と手前みその誇大な言葉(「最高」「劇的」の類)は、目で探すより検索が速い。文章をAIに貼って「この言葉のリストを検索して、あった場所だけ教えて」と頼めば一瞬です。2つめ、通読。読者のつもりで最初から最後まで読む。金太郎あめの退屈さは、通しで読まないと気づけません。3つめ、削る。読者に関係ない網羅部分をまるごと消す。直すより消すほうが効くことが多いです。4つめ、自分の実感を1か所足す。体験の一文、現場の固有名詞、失敗の告白。ここだけは、AIには書けません。
癖は「探す」と決めてから読むと、面白いほど見つかります。逆に、漫然と読み返しても見つかりません。
1つだけ直し方に迷いやすいのが、⑥の金太郎あめです。これは言葉を変えても直りません。効くのは段落の長さをわざと不揃いにすること。長い説明の段落の次に、一文だけの段落を置く。
こんなふうに。
リズムが変わると、同じ内容でも人の呼吸で書いた文章に近づきます。AIに頼むときも「段落の長さを不揃いに。一文だけの段落を2か所作って」と指定すれば、下書きの段階からあめの棒が折れます。
そのまま使える完成プロンプト3ケース
① 癖の洗い出し(修正はさせない)
この文章から、次の7つの癖に当てはまる箇所を探して、場所だけ指摘してください。修正はまだしないでください。 ①決まり文句(いかがでしたか等)②説明のない「重要です」③翻訳調(〜することが可能です等)④絵文字・記号の多用 ⑤箇条書きの使いすぎ ⑥全段落が同じ構造 ⑦読者に関係ない網羅 (この下に文章を貼る)
② 指摘箇所の直し
指摘した箇所を直してください。方針:翻訳調はふつうの話し言葉に開く/「重要です」は理由の一文に置き換える/ 締めの決まり文句は「読者が次にやる行動」に置き換える。文章全体の意味は変えないでください。
③ 自分の言い回し辞書づくり
私がよく使う言い回しを覚えてほしいので、下に私が過去に書いた文章を貼ります。 語尾・接続詞・強調のしかたの特徴を10個まで箇条書きにしてください。 次回から下書きを作るとき、この特徴に寄せてください。 (この下に自分の文章を貼る)
事実の確認は別の作業:この記事の7つは「文体」の癖です。無い事実を書いてくる癖への対処は、文体チェックとは分けて行います(下のリンク先へ)。
実感の一文は自分で書く:④のステップをAIに頼むと、それらしい体験談を作ってきます。ここだけは人の仕事です。
今日やることは1つ。直近でAIに書かせた文章を1本、①のプロンプトでチェックしてみてください。いくつ見つかるかを数えるだけで、明日からの下書きの頼み方が変わります。
返す言葉の引き出しは「AIの答えが「いまいち」な時に返す言葉10選」、そもそもの指示の組み立ては「AIへの指示を4要素で作る方法」、無い事実への対処は「鵜呑みにして失敗しないために」へ。
※このブログ自体の作られ方は「このブログ、人間が書いていません」で公開しています。



